
鹿児島を安心して楽しもう!火山灰&地震、台風のイロハ
鹿児島では、桜島の噴火は日常と言われています。
晩夏になると台風や、日本に多い地震の可能性を心配する観光客の方も少なくないかもしれません。
しかし、鹿児島に住む人々はなんのその。
火山灰が降ることは、もはや晴れや雨と同じ天気の一つのようなもの。台風や地震も備えあれば憂いなしです。
心配ばかりして鹿児島へ出掛けないなんてもったいない! 安心して観光を楽しむ方法をレクチャーします。
旅行中に突然、大規模な噴火は起きないの?
観光スポットとして人気の桜島は活火山です。日常的に噴火しているものの、怖れる必要はありません。なぜなら、世界一とも言われる観測体制で24時間監視を行っているから。小規模な噴火はもちろん、大規模な噴火が起きそうなときは、遅くても数日前にはその前兆現象を捉えることも。
火山が噴火する前に起こる様々な前兆現象。地盤の変動や地震の頻発など、普段は見られないことが早いときには数か月前から観測されます。桜島を現在のように陸続きにした大正噴火は、日本では20世紀最大規模とされますが、このときも井戸水の水位の低下や体に感じる地震などの前兆があったそう。
だから、ある日突然、噴火が起きることは考えにくいのです。甚大な被害をもたらす大規模な噴火であればなおさら。だから、安心して鹿児島観光を楽しんでください!
知れば安心!桜島の火山灰とは?
そもそも火山灰とは何かと言えば、溶岩が砕けて小さくなった石の破片。2mmより小さいものが火山灰です。それより大きなものは重すぎて飛ぶことができません。火口から2km以内に落ちてしまうことが多く、このため2km以内は立ち入り禁止区域になっています。
では、火山灰が降ってきたらどうすればよいのでしょうか。慌てて逃げたり、心配し過ぎたりしないことです。当たっても痛くないし、調査や研究でも健康に影響を及ぼす結果は出ていません。鹿児島の人々は火山灰が服にかかっても手で払うだけ。数分から10分程度で降り止むことがほとんどなので、気になる人はその間、屋根の下でひと休みを。口や鼻に入るのが気になる場合は、マスクを装着してもよいかもしれません。
桜島ビジターセンターで鹿児島の人々の暮らしを学ぼう!
桜島のことをもっとよく知れるのが、桜島ビジターセンター。桜島の噴火の歴史や、人々の暮らしなどについて紹介しています。大型スクリーンのシアターやジオラマなどで生きた桜島を体感可能。
また、館内のミュージアムショップでは桜島にちなんだお土産を販売中です。
火山灰を使用したジュエリーをはじめに、桜島の生活に密着したお土産などが販売されているのでチェックしてみてください。
もし、旅行先で台風や地震に遭遇したら、どうすればいいの?
鹿児島を含め、日本は台風や地震など自然災害が多い国です。このため、事前の準備が大切。まずは災害ごとの対応について学びましょう。
台風が起きた際は、大雨や暴風、高潮、暴風雪などが心配されます。気象警報が発令されるので、テレビ、ラジオ、気象庁のホームページを確認してください。警報に合わせて安全な場所に避難しましょう。
地震が起きた際は、バッグなどで頭を保護し、頑丈なテーブルの下や落下物の少ない場所に移動してください。海岸近くで揺れを感じた場合、津波が起こる可能性があるため高い場所に急いで避難します。施設のスタッフや係員がいれば、その指示に従いましょう。
なお、自然災害に遭遇した際の情報は、下記のサイトから集めることができます。