ウェルビーイングな過ごし方
朝ヨガ、朝スパ、朝ごはん　旅の朝は早起きがおすすめ

「朝の過ごし方でその日1日のパフォーマンスが決まる」と言われますが、旅先ならなおのこと。今回は屋外ヨガと温泉でカラダもココロも解放される、鹿児島の朝活を紹介します。体験したのは日本に来て約25年、普段は外国人観光客への観光ガイドをしているミッシェル松永さん。旅人の目線で、滞在をもっと充実させる、朝の過ごし方を案内してくれました。

プロフィール／ミッシェル松永さん
25年前に「JETプログラム（外国語指導等を行う外国青年招致事業）」で来日。
鹿児島県内各地で英語を教える中で出会った日本人と結婚し、以来鹿児島で暮らす。
子どもは２人。現在はアイエス通訳システムズの登録講師として、通訳ガイドの育成
を担当。好物は桜島小みかんとサツマイモと緑茶。

鹿児島の街を見下ろす展望台で　ヨガを楽しみ、リラックス

鹿児島市街地の中心部に位置する標高107ｍの小高い山、「城山」。鹿児島を紹介する写真や映像で使われているのが、ここからの風景。温帯・亜熱帯性の植物が自生している自然の宝庫で、遊歩道も整備されているので、桜島と市街地を臨む展望台には、早朝からウオーキングやランニングを楽しむ地元の人や、桜島から昇る朝日を見ようと早起きした観光客の姿も見られます。今日は初心者でも無理なく楽しめるヨガで一日をスタートしましょう。

深い呼吸でゆっくり大きく動きます
体が伸びて気持ちいい！

呼吸に意識を向けて　ゆっくりとストレッチ

旅に出ると、長時間乗り物に座っていたり、いつもより長く歩いたりして、翌朝疲れが出ることがありますよね。「そんなときこそヨガがおすすめです」と、初心者でも無理なく楽しめるヨガポーズを教えてくれるのは、ヨガインストラクターの前川美智子さん。格好良くポーズをとることより、大切なのは呼吸。「まずは息を吐き切ってください。そうすることで初めて新しい空気が入ってきますよ」。小鳥のさえずりと、木の葉のざわめき、明るい朝日を感じながら、美智子さんの声に合わせて体を伸ばし、呼吸に意識を向けること約１時間。ミッシェルさんは「全身がじんわりポカポカしてきました。深い呼吸を続けたことで、体の隅々まで酸素が巡って、頭もスッキリしたみたい。旅行者にこそおすすめのアクティビティーですね」とにっこり。このあとは、城山自然遊歩道をゆっくり散策しながら市街地へ向かいます。

木漏れ日の中、散策しながら市街地へ
城山自然遊歩入り口にある「薩摩義士碑」

【早朝ヨガ情報】
「ヨガワークスＭＭ」
代表　前川美智子さん
開催：完全予約制
料金：ひとり5000円（1グループ2名以上で申し込みを）
※ヨガマットは用意してくれるので、運動しやすい服装で
問い合わせ：インスタグラムのDMで

ヨガワークスＭＭ　Instagram

市街地の銭湯で　リーズナブルに朝スパ

ヨガと遊歩道の散策で心地よい汗をかいたら、次はさっぱり流しに温泉へ。鹿児島県は温泉の源泉数が日本で2位の「温泉天国」。鹿児島市内に点在する銭湯も温泉なので、リーズナブルに温泉に入れると、旅人にも喜ばれています。今回ミッシェルさんが向かったのは、鹿児島が誇る英雄、西郷さんが描かれたのれんが迎えてくれる「かごっま温泉」。
演歌が流れる、懐かしい雰囲気の温泉銭湯で源泉かけ流しです。「番台（ばんだい）」という銭湯の受付で460円を払って、女湯へと。

温泉で汗を流してきます！
まずは番台で入浴料を支払います

地元の人との触れ合いで　異文化コミュニケーション

天然温泉の湯船でゆったり手足を伸ばしリフレッシュしたミッシェルさん。髪を乾かしていると、毎日入りに来るという地元のおばあちゃんに「どこから来たの？」と声をかけられたそう。こうした触れ合いも旅の喜びですね。シャンプー・リンス・ボディーソープは浴場内に備え付けられていて、タオルも番台で買えるので、手ぶらで気軽に行っても大丈夫。「早起きして朝活したらパワーチャージできました。午後からも観光が楽しみです」