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更新日:2014年5月29日

長きに渡って今も愛されるご当地スイーツ

歴史を感じさせる味が魅力

鹿児島を代表するお菓子はいろいろありますが、その中でも代表的なものに薩摩藩が統制していた頃から作られていた「かるかん(軽羹)」があります。

これは、すりおろした山芋(自然薯)に、うるち米粉と砂糖、卵白(メレンゲ)などを混ぜて蒸し上げたお菓子です。鹿児島のシラス台地が山芋の生育に適していたことから、江戸時代に薩摩藩の指示のもと作られ、藩主に献上されていたとも言われています。中にあんが入っているものはかるかん饅頭と呼ばれ、今は素材もバラエティに富んだものが製造されています。

その他にも、島津別邸のあった磯地域の海岸線沿いには、「ぢゃんぼ(両棒)餅」の専門店が軒を連ねています。もち粉や上新粉で作った楕円状の餅に竹串を2本差し、甘い砂糖醤油や味噌味のとろみのあるタレがかかっているのが特徴です。名前の由来には、両棒=上級武士が腰に差す大小の刀の意があり、庶民がそれを皮肉ったものとも言われています。

鹿児島の夏の風物詩として定着しているのが、「白熊」と呼ばれるかき氷です。削りたての氷にフルーツや甘く煮た豆類がトッピングされ、練乳シロップがかかっています。白熊の名前の由来は、トッピングしたかき氷を上から見た姿が白熊に似ていることから命名したという説や、かき氷にかけた練乳の缶に貼られていたラベルに白熊が描かれていたことから命名した説など諸説あります。トッピングは店舗によって異なり、各店趣向を凝らした、さまざまな白熊が楽しめます。暑い鹿児島の夏を乗り切るのにピッタリの涼やかなスイーツです。
最近では、特産のさつまいもや黒糖などを使ったスイーツも多く販売され、旅のお土産として人気となっています。

特産品・黒糖を使ったお菓子

鹿児島の特産品である黒砂糖を使った代表的なお菓子に、「ふくれ菓子」「げたんは」「黒糖」があります。「ふくれ菓子」は、黒砂糖と小麦、重曹を混ぜ、せいろで蒸し上げた蒸しパンのようなお菓子で、最近では地元産フルーツなどを組み合わせたモダンなふくれ菓子もあります。「げたんは」は、形状が下駄の歯のような台形でしっとりとした食感で「黒糖」は、クッキーのように硬めでじゃりっとした食感のお菓子です。それぞれスーパーや菓子店で販売されていて、地域によって製法や材料の配合も少しずつ異なっています。気軽に自宅でも作ることができるので、おやつやお茶受けとして昔から愛されています。

時節や祝事にも用いる伝統菓子

鹿児島では、節句の際に「あくまき(灰汁巻き)」や「かからん団子」と呼ばれるお菓子を作るのが伝統とされてきました。あくまきは、灰汁にもち米を1晩つけ込み、竹の皮で包んでさらに灰汁で煮た、ちまきのような見た目のお菓子です。あっさりとした味で、砂糖入りのきなこや砂糖をつけて食べます。かからん団子とは、黒あんを包んだよもぎ餅をかからの葉(サルトリイバラ)で包んである、かしわ餅に似たものです。この2つの他にも、口当たりの良い小豆団子をけせんの葉(鹿児島や沖縄でとれるシナモンの葉)で包んだ「けせん団子」もあります。この葉には香りだけでなく殺菌効果があり、団子が傷むのを防ぐとされています。
鹿児島には他にも、昔からの祝菓子である「いこもち(煎粉餅)」「高麗餅(これもち)」「木目羹(きもっかん)」など、さまざまなお菓子があります。そのどれもが昔からの素材と製法を守り、後世に伝わる伝統の味となっています。